エスプレッソマシンでのありがちな失敗!クレマができない理由と出し方のコツとは

公開日:2022/03/01   最終更新日:2022/11/15

「美味しいエスプレッソを自宅で飲みたいとエスプレッソマシンを購入したのに、いざいれてみると思うようなエスプレッソに仕上がらない…」そのように悩む方もいます。これは、どうしてなのでしょうか。エスプレッソの美味しさを決めるとされているクレマについてまとめます。

美味しさにも影響するクレマってなに?

エスプレッソの美味しさを決めるといわれているクレマとは何なのでしょうか。エスプレッソは、3層にわかれているとされていて、一番上の層がクレマです。クレマは、泡の層で、コーヒー豆に封入されていた二酸化炭素がエスプレッソを抽出する際の圧力で、コーヒーに溶けて泡になって出てきています。

クレマは、抽出している途中に出てきます。ビールの泡を思い浮かべると想像しやすいでしょう。ビールの泡も、上手に注がないとキレイに泡ができません。エスプレッソのクレマも同様です。上手にいれることができないと、泡ができにくいのです。

クレマができない4つの理由

エスプレッソマシンでいれたコーヒーでクレマができないのはどうしてなのでしょうか。クレマができない理由はいくつかあるとされていますが、ここでは主な理由についてまとめます。

コーヒー豆の鮮度が落ちている

コーヒー豆は、開封してから次第に酸化していきます。新鮮なコーヒー豆で淹れるコーヒーと、開封して時間が経過したコーヒー豆を使ってコーヒーを淹れるのとでは味に違いがありますね。クレマがきれいにできるかどうかも、このコーヒー豆の鮮度に関係しています。鮮度が落ちた豆は、二酸化炭素のガスが出る量も減ってしまうので、泡が作られにくいのです。

タンピングの加減に問題がある

エスプレッソを抽出する際の工程で重要となっているのがタンピングです。この工程ができていないと美味しいエスプレッソにならないうえ、クレマもできにくくなります。タンピングが弱いと、二酸化炭素が抽出途中で抜けてしまうので、クレマができません。もしタンピングが弱いことが原因であれば、別売りのタンパーを購入することで、クレマをキレイに作ることができるでしょう。

豆の挽き方がよくない

コーヒー豆はさまざまな挽き方がありますが、エスプレッソの場合は極細挽きがおすすめといわれています。極細にすると、サラサラのパウダーになります。サラサラのパウダーのほうがエスプレッソに向いていると覚えておきましょう。電動ミルを購入し、自宅で挽いてからエスプレッソを淹れるのが、一番クレマがキレイにできる方法です。

粉の量が少ない

クレマができない理由として、粉の量が少ないということもあげられます。粉の量が少ないと、作られる二酸化炭素も少なくなってしまい、クレマもできないのです。またクレマができてもすぐに消えてしまう、クレマの層が薄いということがあるでしょう。粉の量の目安は8gから10gです。まずはこの分量で作っているか確認してみてください。

コーヒー豆の酸化を防ごう

コーヒー豆を少量ずつ購入するとなると、費用がかかってしまいます。割高なので大袋を買う人も多いでしょう。しかし、美味しいエスプレッソのためには、新鮮なコーヒー豆が必要です。では、どうすればよいのでしょうか。保存方法を工夫しましょう。コーヒー豆の鮮度を保持できるように専用の缶を購入することをおすすめします

クレマを上手に作るために気をつけるべきこと

クレマができないと悩んでいる人は、どうすればクレマができるかいろいろ試していると思います。クレマを上手に作るためには、下記のようなことに気をつけてみてください。

抽出時間に気をつける

クレマを作る際は、抽出時間は20秒を目安にしましょう。抽出時間が短いとコーヒー豆から出る二酸化炭素の量も少なくなってしまいます。クレマを作るためには、ある程度の時間が必要です。最低でも20秒はかけてください。エスプレッソマシンの説明書でも美味しい淹れ方は紹介されているので、説明書を読みながら作ることをおすすめします。

豆の量は計量する

大雑把にこれくらいでよいだろうと入れてしまう人もいるかもしれませんが、豆の量はきちんと計量しましょう。計量することで、美味しいエスプレッソにできます。この際、粉の詰め具合も重要です。タンピングは強すぎても弱すぎてもダメなので、密度には気を遣ってください。

エスプレッソマシンのお手入れもしておこう

エスプレッソマシンは、毎回キレイにお手入れしておいてください。エスプレッソマシンが汚れているとキレイにクレマができない可能性があります。

 

美味しいエスプレッソを作るためには、クレマができているかどうかが重要です。クレマを作るためには、いくつか条件がありましたね。最初はうまくできないかもしれませんが、コツをつかめば美味しいエスプレッソは自宅で作れます。ぜひエスプレッソマシンで挑戦してみてください。

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