エスプレッソマシンを使う工程で必要とされるタンピング!その意味と上手に行うためのコツについて解説
美味しいエスプレッソを飲みたいという場合、淹れ方や温度などいろいろと工夫する必要があります。ここでは、淹れる工程で必要になってくるタンピングについてまとめておきます。エスプレッソが好きな方や、毎日飲むという方はぜひ参考にして、美味しいエスプレッソを飲みましょう。
そもそもタンピングとはどんなもの?
エスプレッソを淹れる際は、コーヒー豆を容器にセットして粉を水平にならしたあと、固めるという作業をしなければいけません。この固める作業をタンピングといいます。
タンピングを行わなければいけない理由は、エスプレッソを淹れる際に圧力をかけて抽出するからです。圧力をかけてお湯を一気に浸透させる際に、粉の密度が均一になっていないと、キレイに抽出されません。そのため、粉を固めるように圧力をかけるタンピングの作業が必要になるのです。
タンピングをする際は、フィルターバスケット、ポルタフィルター、タンパー、計量スプーンなどが必要になってきます。これらは、エスプレッソマシンを購入した際に付属品としてついてくることがほとんどですが、付属されているものでは使いにくい、より美味しい味に仕上げたいというような理由から、新たに買い直しする人もいます。
フィルターバスケットは、コーヒーの粉を入れるバスケットです。これはマシン専用のモノを使うことになります。ポルタフィルターもマシン専用のモノが必須です。
付属品とは別のものを使う可能性があるのが、タンパーです。コーヒーの粉に圧をかける道具なのですが、付属されている場合、プラスチック製が多く、圧がうまくかからないのです。もちろんプラスチック製でも専用のものとしてついているので、圧がかけられないわけではありません。しっかりタンピングできれば付属品でも充分です。
もし使いにくいという場合や、味がイマイチと感じるなら、タンパーを別途購入してみましょう。コーヒー用の計量スプーンは、コーヒーの粉を計る際に使います。きちんと計量することが美味しいエスプレッソを仕上げるコツです。
タンピングの加減でエスプレッソの味わいが決まる
エスプレッソの味を左右するタンピングですが、圧をかけるといっても、どれくらいの力加減がよいのかわかりにくいですね。タンピングの加減で味が変わってくるといわれているので、できるだけいつも同じ強さでしなければ、同じ味に仕上げることができなくなってしまいます。適した圧は15~20kgだそうです。
実際にタンパーを持って体重計を押してみて、どれくらいの力が加わっているのか計測してみるのもおすすめです。タンピングの強さは、強くても弱くてもダメなので、自分好みの圧を見つける工夫をしてみましょう。タンピングが強いと、苦みや渋みが強い仕上がりになり、反対に弱いと酸味が出やすいです。
エスプレッソを淹れるための3ステップ
エスプレッソを淹れる手順は、大きく分けると3つの工程にできます。まずは、挽いたコーヒー豆をフィルターに詰める作業です。これをドーシングと呼びます。次に、詰めたコーヒーの粉を均一にします。これをレベリングと呼ぶようです。そして均一にならした粉を押し固めます。これがタンピングです。美味しいエスプレッソにするためには、それぞれの工程を丁寧に行う必要があるのです。
ドーシングのポイント
豆を選ぶ際は、深入りのものがおすすめでしょう。エスプレッソの場合は、豆を細かく挽くのでエスプレッソ専用のグラインダーで豆を挽くことをおすすめします。挽いた豆を長期保存していると、風味が落ちてしまうのでできるだけ挽いてすぐのものを使うようにしましょう。
レベリングのポイント
レベリングは、バスケット内に挽いたコーヒー豆を入れる作業です。均一になるように丁寧に敷き詰めましょう。
タンピングのポイント
タンピングは、コーヒーの粉を押し固める作業です。粉にも圧力をしっかりとかけておかなければ、エスプレッソを抽出する際の圧にたえることができません。お湯で粉がよれてしまって抽出にムラが出てしまうのです。
上手なタンピング方法とコツ
「タンピングが思うようにできない…」という人のために上手に行う方法を紹介します。
真上から押すのがポイント
タンピングの際は、コーヒー豆を上から押さえましょう。傾いてしまうとキレイに圧がかかりません。真上からタンパーを押して圧をかけます。タンピングがうまくできているかは、抽出し終わったカスをみるとわかります。カスはコーヒーケーキと呼ばれるのですが、これがコロンっと取れるとタンピングがキレイにできていることになるでしょう。タンピングがうまくできない場合は、タンパーをプッシュタンパーに変えてみることもひとつの方法です。
エスプレッソマシンを使う際に重要となるタンピングという工程についてお伝えしました。慣れないうちは思うように作れないかもしれませんが、慣れてくれば美味しいエスプレッソを自宅で作ることができるようになります。ぜひ挑戦してみてくださいね。