エスプレッソマシンを使用してラテアートを作るまでの手順!
エスプレッソマシンでは、ラテアートを作りやすい上質なエスプレッソを抽出できます。ラテアートを自宅で体験したくて、エスプレッソマシンの購入を検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、ラテアートを作るために必要な道具・材料や手順、初めての方におすすめのラテアートデザインなどについて解説します。
ラテアートを作るために必要な道具・材料
ラテアートを作るために必要な主な道具は、エスプレッソマシン、ミルクピッチャー、ラテカップです。ラテアートに適している家庭用エスプレッソマシンがあるので、購入を考えている方は検討されるとよいでしょう。
ラテアートの基本はミルクピッチャーのみでラテアートを描く、フリーポアラテアートです。そのためミルクピッチャーは必ず準備する必要があります。
ミルクピッチャーには、約350ml(12oz)、約500ml(16oz)、約600ml(20oz)などのサイズがあります。ラテカップがよく使われる、一般的な大きさであれば、約350(12oz)サイズのミルクピッチャーが使いやすいサイズです。ラテアートをするときには、カップの形や大きさも大切なポイントです。
フリーポアラテアートは、ミルクピッチャーからカップに、ミルクを注ぎ入れるときに発生する対流を利用して絵を描きます。ラテカップの形状によって対流の起こりやすさが違ってくるので、適した形のカップを準備しましょう。
ラテカップの形状によって、ラテアートの上達の早さも違ってくるといわれています。もうひとつの方法のエッチングラテアートには、スプーンや、カクテルピックや楊枝なども必要です。
ラテアートを作るために必要な材料は、中煎りから深煎りの極細挽きのコーヒー豆、ミルクです。好みにもよりますが、深煎りのコーヒー豆の方が、スチームによって薄まるミルクとのバランスがとりやすくなります。
ミルクは成分無調整牛乳が、泡立ちやすくミルク本来の味わいがあるのでおすすめです。成分無調整牛乳は、製造工程で牛乳成分を調整していないため、季節によって成分や味も変化します。ラテアートの仕上がりにも影響するので、パッケージに表示されている成分を確認するとよいでしょう。
エスプレッソマシンを使用してラテアートを作るまでの手順
ラテアートを作る手順として、まずエスプレッソを淹れます。本格的なエスプレッソを抽出するにはエスプレッソマシンの使用がおすすめです。エスプレッソマシン付属のポルタフィルターという器具に、エスプレッソ用に挽いた豆を詰めるドーシング作業をします。
次にポルタフィルターの豆をタンパーで押し込めるタンピングを行います。タンピングは、エスプレッソをおいしく淹れるための大切な工程です。その後ポルタフィルターをエスプレッソマシンに取り付け、エスプレッソを抽出します。エスプレッソマシンでエスプレッソを抽出している間に、スチームミルクを作ります。
ミルクピッチャーにミルクを注ぎ、スチームを当てながら混ぜ、泡と液体をなじませて完成。温めすぎるとミルクの風味が損なわれるので、60~70℃になるまでには泡立てを終わらせるのがコツです。
気泡が小さく、きめ細かい泡になっているのがよい状態です。混ぜながら、スチームミルクを作りますが、その後もミルクピッチャーを軽く回しながら、泡とミルクを混ぜ合わせます。
ホットミルクと細かい泡部分が分離するのを避けるためです。カップから10cm程度ミルクピッチャーを離し、カップを斜めにして一番深いところをめがけてミルクを注ぎます。液面がカップの二分の一くらいになったら、カップとミルクピッチャーの位置を近づけるのがコツです。
初めての方におすすめのラテアートデザイン
初めての方におすすめのラテアートデザインは、シンプルなデザインから始めるとよいでしょう。ラテアートは、フリーポアとエッチングという2種類の方法がありますが、初めての方はフリーポアから練習するのがおすすめです。
フリーポアは抽出したエスプレッソに、ミルクを注いで描く方法で、ハート型やリーフ型などのラテアートは、この方法で描かれています。ハート型のラテアートデザインが初めての方にも一番作りやすいでしょう。
丸型を作るようにスチームミルクを注ぎ、液面がカップの縁いっぱいに近づいてきたら、ミルクピッチャーを持ち上げながら奥側に動かすとハートの形になります。
ハート型ができるようになったら、少し難易度が上がるリーフ型にも挑戦してみましょう。難易度が上がる理由としては、ハート型のときには行わないミルクピッチャーを振る、という動作が必要な点です。
リーフ型はハート型と違い、ミルクを流すようにしながら描くため、カップの中の対流がより大切なポイントとなります。ミルクピッチャーの先を左右にゆっくり動かしながらミルクを入れ、最後に真ん中部分を切るようにミルクを注いだらリーフ型のできあがりです。
ラテアートを作るために必要な道具・材料や手順、初めての方におすすめのラテアートデザインについてご紹介しました。ラテアートデザインは、初めての方向けの簡単なものから、カクテルピンやスプーンなどを使ってネコやクマなどの絵を描く方法もあります。コツをつかむとラテアートを描くのは自宅でも簡単です。上質なエスプレッソを抽出することと、スチームミルクのできで、ラテアートの完成度も変わります。カフェで見かけるようなラテアートが自分でも描けたら、コーヒーを飲む時間がより楽しくなるでしょう。