エスプレッソに正しい飲み方はある?本場イタリア流の飲み方を紹介!
イタリアで生まれたエスプレッソは、どのように飲むのが正解なのか、気になっている人もいるのではないでしょうか。ここでは、エスプレッソの正しい飲み方についてまとめています。コーヒー通の方は、エスプレッソの正しい飲み方について知ることで、より楽しめるのではないでしょうか。
エスプレッソの歴史
エスプレッソは、1806年にイギリスで発布された大陸大封鎖で輸入品が入らなくなってきてしまったことが原因で誕生した飲み物とされています。コーヒー豆は当時輸入されていたので、イギリスでも不足してしまいました。
このとき、チコリや大麦といったものがコーヒー豆の代わりに使われていたのですが、やはりコーヒーと同じ旨味を感じられないということから、コーヒー通には満足できるものではなかったのです。そこで誕生したのがエスプレッソです。
エスプレッソは、コーヒーの量を減らし凝縮したことで、値段を下げて、不足していたコーヒー豆を少量でも楽しめるようにしたものでした。そして値上がりしていたコーヒーを飲めなくなっていた一般市民も、量を減らし値段が下がったエスプレッソであれば楽しめるというメリットもあったのです。
エスプレッソを初めて注文した人は、きっとその量の少なさに驚いたと思います。これはきちんと理由があります。
エスプレッソは、少量のお湯で抽出するので、量が少なくなっているようです。しかしコーヒーの原液でぎゅっと旨味や香りが凝縮されているので、少量でもコーヒーを飲んだという満足感を得やすくなっています。エスプレッソが提供される際は、通常のコーヒーカップよりも小さいデミタスカップと呼ばれるカップで提供されるのが一般的です。
エスプレッソは2種類ある
エスプレッソには、イタリア系とシアトル系があるといわれています。イタリア系は、ストレートのエスプレッソです。ミルクを加えることはしません。砂糖を入れて甘くすることはあります。シアトル系は、ミルクを合わせます。ミルクを合わせたカプチーノが人気です。
エスプレッソに正しい飲み方はある?
エスプレッソに正しい飲み方はあるのでしょうか。エスプレッソの飲み方についてみてみましょう。
本場イタリアでは、砂糖を入れて飲むのが定番となっています。しかもたっぷりと砂糖を入れて甘くするのがイタリア風です。そして混ぜないこともポイントとなっています。混ぜないとコーヒーに砂糖が混ざらないのでは…?と思いますよね。実はそれが正解です。
混ぜないことで、コーヒーカップの底にエスプレッソの味をより楽しめる砂糖が残るのです。カップの底に残った砂糖をスプーンですくって食べるのが、イタリアのエスプレッソの楽しみ方。
エスプレッソを美味しく飲む方法
本場イタリアの飲み方がよくわかりましたが、他にもエスプレッソを美味しく飲むコツがあります。まずは、エスプレッソができたら10秒で味わうということです。これが一番エスプレッソの美味しい時間となっています。
できてから10秒が本当の味です。その理由は、エスプレッソの美味しさが詰まった3層が崩れないのが10秒だからです。一番上の層はクレマと呼ばれます。2層目はボディ、そして3層目はハートです。この3層が混ざり切らないうちに飲むのが一番美味しいのです。
では、それぞれの層の特徴も知っておきましょう。まず、クレマはエスプレッソの上にある泡の部分です。黄金の泡でエスプレッソの美味しさを判断する部位ともいわれています。ボディは、コーヒー豆本来の味わいやコクを感じられる部分です。コーヒー豆の種類や焙煎方法でこの部位の味が変わります。
そしてハートです。ここは、香りを楽しめる部分です。最後に鼻に入ってくる香りまで楽しんでみてください。
エスプレッソの飲み方にはいろいろな種類がある!
エスプレッソは、基本的な飲み方以外にもいろいろな種類で楽しめます。アレンジを楽しめるので、飽きずに飲めるといえるでしょう。そして知れば知るほど奥が深い飲み物です。
アレンジとしては、カフェオレやカプチーノなどが皆さんよく知っている飲み物ではないでしょうか。他にも、エスプレッソ・アメリカーノやエスプレッソコンパナ、カフェモカ、カフェマキアート、キャラメルマキアートなどがあります。スイーツ系の飲み物に変身してしまうのもエスプレッソの魅力です。
エスプレッソ・アメリカーノはスタンダードな飲み方で、エスプレッソにお湯を足して作ります。ブラックでも味わいやすいです。エスプレッソコンパナは、エスプレッソにホイップクリームをプラスします。カフェオレは、エスプレッソ+牛乳、カフェラテはエスプレッソ+ミルク、カプチーノはエスプレッソ+泡立てた牛乳です。
イタリア生まれの飲み物エスプレッソを紹介しました。本場の正しい飲み方以外にも、アレンジがたくさんあってどれも試してみたくなりますね。ぜひこの記事を参考に美味しいエスプレッソを楽しんでみてはいかがでしょうか?