家庭用エスプレッソマシンの一般的な利用方法について学ぼう!
さて、かつては自宅にエスプレッソマシンを置いている例は少なかったでしょう。しかし、スマホで誰もが手軽に面白画像を投稿したり、DIYをたのしんだりと、自分でやることが豊かさの要素になりつつある時代、エスプレッソだって、もはやプロ限定ではなくなっています。それでは、そのエスプレッソマシンについて見ていきましょう。
家庭用エスプレッソマシンの種類ごとの特徴
種類をわけているのは抽出方式の違いです。全自動式、セミオート式(半自動式)、手動式、カプセル式、そして直火式(マキネッタ)の5種類が主なところです。それでは、それぞれについて見ていきましょう。
全自動式
自動でお店なみのクオリティーです。あとは豆をあれこれ選んでみたりしていろいろ楽しめます。もちろん、カフェラテやカプチーノなどエスプレッソベースのバリエーションも可能です。エスプレッソ以外のコーヒーも淹れられるので、エスプレッソを引き立てる自分流のアクセントもつけられます。全自動式の中にはグラインダーが付いているものがあり、そうしたモデルを選べば豆を挽くことのDIYも可能です。
セミオート式(半自動式)
セミオート式ならセンスが必要なところを自分で楽しめます。同じエスプレッソでもクリエーションにバリエーションが加わります。コーヒー粉をホルダーにつめて押し固めたり、ホルダーを湯にとおしてマシンに取り付け、粉を絶妙の具合で蒸らしたりをみずからの手でやることができます。
手動式
手動式なら何とアウトドアで淹れることができます。その見た目はおしゃれなデザインになっているため、アウトドアで、仲間たちにエスプレッソをかっこよくふるまうなんていうシーンも作れます。沸騰したお湯を本体にセットしたコーヒー粉にそそいで抽出します。抽出の圧力は人力です。だから電気や火が必要ないのも特徴です。
カプセル式
これは、カプセルにコーヒー粉を入れたものが用意されていて、紅茶のティーバッグのように本体にセットし、タンクに水を入れてスイッチオンします。誰でもすぐにエスプレッソが飲めます。抽出後、エスプレッソに気をとられてカプセルを捨て忘れないようにしてください。日本茶や紅茶など、コーヒー以外のカプセルもあります。長期保存が可能なのも特徴です。
直火式(マキネッタ)
コスパがいいのが直火式です。マキネッタともいいます。じっくりとエスプレッソ作りを楽しみたいならこれがおすすめです。直火式は、ガスコンロで加熱しながら、その時の蒸気の圧力で抽出します。上部はサーバーと呼ばれる部分でエスプレッソはここに溜まります。その下がバスケットでコーヒー粉をセットします。
そして最後がボイラーです。沸騰した水はボイラーから蒸気で押し出されます。これがコーヒー粉に浸透し、通り抜けてサーバーにエスプレッソが集まります。エスプレッソ好きには、この過程が楽しいものとなります。
家庭用エスプレッソマシンの一般的な利用方法
利用方法は、リビングなどに1台置いておくのが一般的です。ホームパーティーではみんなで好きに飲んだり食べたりしているという人は、全自動式を一台おいておけば、エスプレッソで盛りあがります。セミオート式は腕の見せどころ。手動式でエスプレッソを淹れてあげれば、よい余興になります。カプセル式はいろいろな飲み物が飲めます。直火式はビジュアルが楽しみです。
エスプレッソマシン使用後のメンテナンスは忘れずに!
メンテナンスはとても重要な部分のひとつです。コーヒー粉を扱う機械なので、どうしても汚れなどが溜まりがちです。そして清掃が充分ではないと味がわるくなります。また、メンテナンスの方法はそのタイプによって違います。
全自動式のメンテナンス
自動洗浄機能のあるタイプであれば1日1回その日の終わりに抽出ユニットを水あらいして給水ユニットに残った水を捨てます。毎回洗う必要はありません。1、2週間おきに1回ぐらいです。ミルクが詰まらないようにスチーマーは使ったらすぐに洗います。スチームノズルを深く水を入れたピッチャーに差し込み、スチームを水が熱くなるまで出します。
カプセル式のメンテナンス
このタイプのメンテナンスはいたってシンプルです。1日の終わりに使用済みカプセルを捨て、抽出部に残ったコーヒーはお湯で洗い流します。そして受け皿と水タンクを洗って、本体の汚れは絞った布巾で拭きます。
直火式のメンテナンス
このタイプは使ったらその都度洗う必要があります。ボイラーがなかなか冷めないので注意します。火傷しないように気をつけて洗います。そして、洗うときには分解しなければなりません。また、汚れの原因になるのが洗ったあとに残った水分です。しっかりふき取りましょう。
さあ、ここまで家庭用エスプレッソマシンについてみてきました。いろいろな種類があり、それぞれに個性と特徴がありました。どんなエスプレッソを家庭で楽しみたいか、どんなふうに仲間とそれを共有したいか、そんなことを考えながら選んでいくことになりそうです。エスプレッソを楽しむにつれ全自動式から手動式へといつの間にか移り変わっていったり、あるいはずっと同じタイプを使ってレパートリーを広げたり、エスプレッソマシンの幅広さと奥深さを楽しみましょう。